カカオが心臓血管を健康に保つのに有効であるという頼もしい証明がなされたので、研究者たちは古代にマヤ人が知っていた『カカオには薬として重要な価値がある』ということを確かめようと広い範囲で病気に対するカカオの効果を調べています。

記憶力の向上からガンの抑制まで全ての分野が研究されています。ココアやビターチョコレートへ興味をつき動かすものは、フルーツや野菜に見られる、細胞を守り、病気の危険性を軽減するといわれる天然の化合物、抗酸化成分がとても豊富なことです。ビターチョコレートやココアは特にフラバノール(ポリフェノールの一種)と呼ばれる抗酸化成分が豊富で、それは緑茶や赤ワインにも見られるものです。

科学の進歩のおかげで、研究者は今、我々の健康維持に不可欠なこれらの重要な化合物を分離し種別に分けることが可能になりました。これからますますの偉大なる研究が期待されます。

 

大変興味深い結果が、近年のカカオと試験管のがん細胞の成長に関する2つの研究で示されています。ある研究では、ココアは結腸の癌細胞の成長を抑制することをわかりました。別の研究では、特定のフラバノールと結びついた場合に、乳がん細胞が増殖を停止したことがわかっています。しかし癌という病気はとても複雑で、色々な要因によって起こる病気ですので、カカオに含まれるフラバノールやその他の化合物が癌のリスクを減らすのに有効かどうかを見極めるのには、まだまだ研究を重ねないといけません。

 

例えば関節炎のようないくつかの病気は、身体の免疫システムの強烈な反応に引き起こされます。ビターチョコレートやココアにもともと含まれるフラバノールは、体内にそのような免疫反応を作り出す物質を抑制することがわかっています。しかし、カカオが関節炎や免疫系の病気のような慢性の病気を制御できるものだと結論づけるのは、まだ早いかもしれません。

 

チョコレートに含まれるものと同様のフラボノイド化合物の補給剤を与えられたラットは、記憶力を測る迷路のテストで好成績を残しました。また、チョコレートに含まれるものと同様のカテキン化合物を使った別のテストでは、知的に問題のあったラットの記憶力が向上したことがわかりました。
ただ、このことが人間に当てはまるかどうかは、さらに研究を続けないとわかりません。